事業承継のタイミングだけでなく、会社の成長段階からアドバイザーやコンサルティングが長期的にアドバイスをしてもらえるM&Aコンサルティング会社が「M&Aコンサルティング」です。
M&Aコンサルティングの会社概況や他社と比較したメリット、そしてどの程度の年収を受け取れるのか、詳しく見ていきましょう。
M&Aコンサルティングとは?
まずはM&Aコンサルティングがどのような会社なのか、会社概要や事業内容を詳しく見ていきましょう。
会社概要
M&Aコンサルティングの企業概要は次の通りです。
法人名 | 株式会社M&Aコンサルティング |
事業内容 | 事業承継 M&Aコンサルティング |
所在地 | [本社]〒100-0005東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー3階 [渋谷オフィス]〒150-0043東京都渋谷区道玄坂1-9-4 ODAビルディング3F [静岡オフィス]〒420-0852静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー1F [大阪オフィス]〒530-0001大阪府大阪市北区梅田1-12-17 JRE梅田スクエアビル1F |
加盟協会 | – |
M&Aコンサルティングは東京本社だけでなく、静岡や大阪にも拠点を持っている大きな仲介業者です。
M&Aのコンサルについて「怪しい」「怖い」などのイメージを持っている人も多いですが、M&Aコンサルティングであれば安心して相談できます。
事業内容
M&Aコンサルティングの事業内容はM&Aコンサルティングと事業承継です。
企業を「売りたい」と「買いたい」という事業者を結びつけるM&Aアドバイザリー契約に加え、事業承継のアドバイスも行なっています。
また、「これから上場したい」というスタートアップに対する上場支援も行なっています。
この他に、相続や資産税対策のアドバイスを受けることが可能です。
M&Aコンサルティングの特徴やメリット
M&Aコンサルティングは他のM&A仲介業者と比較して次のような特徴があります。
- 完全成功報酬でM&A成立まで費用負担なし
- 譲渡対価基準のレーマン方式だから報酬が安い
- 成⻑段階に応じたサポートを受けられる
- 専任のコンサルタントとアドバイザーが複合的に支援
M&A成功までに報酬が発生しない上に長期的なサポートが受けられるのは大きなメリットでしょう。
M&Aコンサルティングの4つのメリットについて詳しく解説していきます。
完全成功報酬でM&A成立まで費用負担なし
M&AコンサルティングはM&Aが成功するまで費用負担は発生しません。
M&Aキャピタルマネジメントのような大手M&A仲介業者では、費用の支払いは以下のように3段階に分かれているのが一般的です。
- 仲介契約時:着手金の支払い
- 基本合意時:中間金の支払い
- M&A成立時:成功報酬の支払い
着手金と中間金は会社や事業を売却する前に支払わなければならないので、手元にお金がない企業はそもそもM&Aができない可能性があります。
また、仮に交渉途中でM&Aが不可能になっても着手金や中間金は返還されません。
一方、M&Aコンサルティングは完全成功報酬制なので、手元にお金がなくてもM&Aを進めることができますし、交渉途中でM&Aができなくなっても費用負担がないので安心です。
譲渡対価基準のレーマン方式だから報酬が安い
M&Aコンサルティングの成功報酬は譲渡対価に対して以下の両立を乗じる「譲渡対価基準」です。
取引価格 | 料率 |
5億円以下 | 5% |
5億円超~10億円以下 | 4% |
10億円超~50億円以下 | 3% |
50億円超~100億円以下 | 2% |
100億円超 | 1% |
譲渡対価は会社の純資産に応じて決められているのが一般的です。
そのため、負債も含めた総資産基準よりも譲渡対価の方が安くなります。
例えば純資産1億円、負債も含めて総資産が3億円の場合で両立が5%であれば、手数料は次のように異なります。
- 譲渡対価基準:1億円×5%=500万円
- 総資産基準:3億円×5%=1,500万円
このように、料率は同じでも基準となる価格によって報酬は大きく異なり、負債が多い企業のM&Aは報酬が高くなる傾向があります。
仲介業者の中には総資産を基準としているケースも多いので、M&Aコンサルティングは報酬が他社よりも安いというメリットがあります。
成⻑段階に応じたサポートを受けられる
M&Aコンサルティングは会社の成長段階に応じて長期的なサポートを受けることができます。
- 創業支援・第二次創業支援:ヒアリングと事業のマネタイズ
- 成長支援:事業計画と成長戦略の策定
- 事業承継支援:出口戦略の策定、譲受企業のマッチング、M&Aの実施
通常、M&Aというと会社をクローズするタイミングに実施されるのが当然です。
しかしM&Aコンサルティングは創業当初から会社の売却まで、初期段階から長期的なサポートを受けられるので「創業から〇〇年で売却する」など、売却を長期的な目標にしている人にとって非常にメリットがあります。
専任のコンサルタントとアドバイザーが複合的に支援
M&Aコンサルティングは専任のコンサルタントとアドバイザーが支援をしてくれます。
担当者がフェーズによって変わるようなことがないので、最初から最後まで専任の担当者と継続的にM&Aを進めることが可能です。
専任のコンサルタントとアドバイザーがIM、企業評価、買い手企業へのプレゼンなどの複合的な支援を行なってくれます。
「担当者と長期的な人間関係を築いて、信頼関係を構築してからM&Aを行いたい」という人はM&Aコンサルティングが向いています。
M&Aコンサルティングのデメリット
M&Aコンサルティングのデメリットは「売却に至るまでに時間がかかる」という点です。
時間をかけて丁寧に企業を評価でき、買い手企業を丁寧に探すことができるという点はメリットですが、「急いで企業を売ってしまいたい」という人にとってはデメリットと感じるかもしれません。
M&Aの流れや契約までにかかる時間などについて詳しく解説していきます。
売却まで半年程度の時間がかかる
M&Aコンサルティングで会社を売却するまでは、半年程度の時間がかかります。
M&Aキャピタルパートナーズなどの仲介業者では最短3ヶ月程度で売却が完了することと比較すると「早く資金化したい」という人にとってはデメリットだと言えるでしょう。
M&Aコンサルティングで会社を売却する流れは次のようになっています。
- 面談と簡易査定
- 提携仲介契約書の策定
- 譲渡企業のニーズ把握と意思統一
- 事業分析と業界調査
- 譲受企業の選定
- 企業概要書の策定
- 事業計画書の作成
- 買い手候補企業へ提案
- 買い手企業と提携仲介契約書の締結
- 売り手企業と買い手企業のトップ面談
- M&Aに合意した場合は意向契約書の締結
- 基本合意書の作成
- デューデリジェンス
- 最終条件の交渉
- 最終契約書の締結
- 決済
- PMI
このようにM&Aコンサルティングは非常に多くの工程を経て、丁寧にM&Aを進めていきます。
資料の作成だけで1ヶ月〜2ヶ月程度の時間をかけて非常に丁寧に作成するので「自分の会社は時間をかけて最良の会社へ売却したい」という人にとっては向いています。
しかし、「早く売却してすぐにお金が必要」という方にとってはM&Aコンサルティングはデメリットがあります。
M&Aコンサルティングの年収は?
M&Aコンサルティングの年収は入社当初からある程度の高い水準が保証されます。
またインセンティブ報酬が大きいので、仕事の成果次第では1,000万円を超えるような報酬を受け取ることもできるでしょう。
また、M&Aコンサルティングはインターン制度が用意されているので「これからM&A業務について学びたい」という学生なども働くことができます。
最低給料480万円
M&Aコンサルティングの採用ページから、雇用条件などを確認していきましょう。
M&Aコンサルティングに転職した場合、最低480万円の年収が保証されます。
日本人の平均年収が約400万円と言われる中、M&Aコンサルティングでは転職初年度で日本人の平均年収以上の金額が保証されます。
また、M&Aコンサルティングはインターン生も募集しています。
インターン生は時給1,100円+インセンティブ給が支給され、次のような業務を担うことができます。
- 電話営業(売り手、買い手へのコールドコール)
- 打合せ同行(対面、オンライン共に有)
- 決算数値、案件資料作成(基本テレワーク)
「これからM&Aの業務を学びたい」「自分にM&A仲介ができるか知りたい」などという方はM&Aコンサルティングでまずはインターンをしてみるとよいでしょう。
成果次第では1,000万円以上も
M&Aコンサルティングの報酬形態は「固定給+インセンティブ+業績連動賞与(年3回)」となっています。
インセンティブと業績連動賞与(年3回)には上限がないので、業績次第では1,000万円〜22,000万円程度の高収入を獲得することも可能です。
またインターン生にもインセンティブ報酬制度が用意されており、基本の時給1,100円に加えて2,000円〜2,500円程度を期待することができます。
大学生がインターン生としてバイトするのであれば、非常に大きな稼ぎにすることもできるでしょう。
まとめ
M&Aコンサルティングは、「時間をかけてじっくりとM&Aを進めたい」という企業に向いている仲介業者です。
事業承継時だけでなく、創業時から時間をかけてサポートしてくれるので「いつか会社を大きくして高値で売却したい」と考えているスタートアップにも向いています。
またM&Aの資料作成なども時間をかけて、じっくり丁寧に行なってくれるので「自社の価値を適正に評価してほしい」という企業にも向いています。
専任制となっているので、働いている人も1つの企業と時間をかけてじっくり向き合うことができます。
「顧客と向き合い、顧客にメリットがあるM&Aを実現したい」という人はM&Aコンサルティングで活躍できるでしょう。
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