M&Aは高額な成功報酬が発生するのが当然のようになっています。
しかし「M&Aには興味があるけど、成功報酬が高すぎる」と感じている人も多いのではないでしょうか?
そのような人が頭に入れておきたいサービスがM&Aクラウドです。
M&Aクラウドなら、売り手は無料で買い手を探して、自社を売却することができます。
M&Aクラウドの仕組みやメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
M&Aクラウドとは?
M&Aクラウドとは、オンライン上でM&Aのマッチングができ、資金調達も行うことができる画期的なサービスです。
運営会社はベンチャー企業ですが、すでに多くの実績を出しているある程度信頼のおける企業です。
まずはM&Aクラウドの概要と運営会社について詳しく解説していきます。
運営会社
会社名 | M&Aクラウド |
住所 | 東京都新宿区新宿一丁目34-16 清水ビル3階 |
資本金 | 12億4千万円 |
M&Aクラウドはテクノロジーの力でM&Aをもっと簡単にするために、設立されたスタートアップです。
次のような著名なベンチャーキャピタルに出資を受けています。
- インキュベイトファンド
- STRIVE
- 日本郵政キャピタル
- Skyland Ventures
- SMBCベンチャーキャピタル
- 博報堂DYベンチャーズ
「クラウド型のM&Aサービス」と聞いて、怪しいと考える人も多いかもしれませんが、M&Aクラウドは資本金が充実し、大手ベンチャーキャピタルが出資する有力な企業です。
M&Aをマッチングするサービス
M&Aクラウドの主要な業務はM&Aのマッチングサービスです。
「会社を売りたい企業」「会社を買いたい企業」の双方がM&Aクラウドへ登録し、お互いの条件に見合った企業を探してM&Aの交渉を進めることができます。
売り手企業は無料で利用でき、買い手企業からのみ代金を受け取る仕組みとなっています。
M&Aの意味について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
出資を受けられるサービス
M&Aクラウドでは出資の募集をすることもできます。
「こんな企業に出資したい」という案件が掲載されているので、案件に応募することで、相手企業とマッチングすれば出資を受けることができます。
案件の閲覧は誰でもできるので、求人サイトや転職サイトの感覚で出資案件やM&A案件を閲覧し、気軽に応募できるのが大きなメリットです。
M&Aクラウドでの売却の進め方
M&Aクラウドで売却を進める基本的な流れは次の通りです。
- 無料会員登録
- 売却情報を登録
- 買い手に直接打診しマッチングor買い手からの打診
- 買い手と交渉開始
- 買い手と面談開始
- デューデリジェンス
- 契約
仲介する業者が存在しないので、良好なマッチング相手さえ見つかれば、迅速にM&Aが実現できます。
M&Aクラウドで売却を進める流れについて詳しく解説していきます。
①無料会員登録
まずはM&Aクラウドへ無料の会員登録を行います。
会員登録はメールアドレスと基本的な会員情報を入力するだけですので、30秒程度で完了します。
会員登録をすると、M&A・出資案件の詳細閲覧、 「M&Aお役立ち資料のダウンロード」などができるようになります。
②売却情報を登録
会社を売りたい場合には「売却情報」を登録します。
- 事業内容
- 収益構造
- 売上構成比
- 強み
- 実績
これらの情報を入力すると買収を希望する企業が閲覧できるので、企業側からスカウトが来る可能性があります。
また、プロのアドバイザーによる無料相談や無料入力代行を利用することもできます。
③買い手に直接打診しマッチングor買い手からの打診
買い手の「買いたい」という案件を確認し、気になる企業があるのであれば売り手企業からの打診をすることが可能です。
また、買い手からも売り手企業に対して「買いたい」という打診があることがあります。
④買い手と交渉開始
買い手に打診が承諾されるか、売り手が買い手の打診を承諾すればマッチング成立です。
ここから買い手企業の担当者と直接交渉ができるようになります。
一般的なM&A仲介業者のように、間に人が入らないので交渉もスムーズに進めることが可能です。
⑤買い手と面談開始
買い手の担当者と交渉し、話の方向性に問題がないのであれば面談をしましょう。
面談についても間に人が入らないのでスピーディーにセッティングできます。
なお、買い手との交渉の過程で疑問点や不安があり、買い手企業に確認できない場合には、M&Aクラウドのプロのアドバイザーに無料で相談できるので安心です。
⑥デューデリジェンス
売買の条件がまとまったら、買い手企業によるデューデリジェンスが行われます。
デューデリジェンスとは買収先企業の企業価値やリスク調査を行うことです。
特に貸借対照表には載っていない、簿外債務があるかどうかの確認は非常に重要です。
買い手企業は専門家にデューデリジェンスを依頼し、買収しても問題ない企業かどうかを最終的に確認します。
⑦契約
デューデリジェンスの結果、買収に問題ないのであれば、契約交渉を行い、買収の条件に最終的に問題ないのであれば契約成立となります。
代金の決済や、登記手続き、会社印の引き渡しなどが行われます。
M&Aクラウドのメリット
M&Aクラウドは仲介業者によるM&Aと比較して次のようなメリットがあります。
- 買い手企業の20%が上場企業
- ミスマッチが起こりにくい
- 間に仲介業者が入らない
- すぐに買い手担当者と面談可能
- 売り手は完全無料で利用できる
完全無料でありながらも、マッチングできる企業には一定の信頼度があるという点がメリットです。
M&Aクラウドの5つのメリットについて、詳しく解説していきます。
買い手企業の20%が上場企業
M&Aクラウドに登録している買い手企業の実に20%は上場企業です。
「怪しい企業とは交渉したくない」という方も、M&Aクラウドは優良企業が買い手企業になっており、買い手企業として登録するための審査も行っているので安心です。
ミスマッチが起こりにくい
買い手のニーズ、投資実績、インタビューなどが掲載されています。
売り手企業はこのような情報をしっかりと読んだ上で打診ができるので、ニーズにあった買い手を探すことができます。
経営者自ら買い手を探せるので、ミスマッチが起こりにくいのもM&Aクラウドのメリットです。
仲介業者が入らない
M&Aクラウドは基本的に企業をマッチングさせるだけですので、交渉は当事者同士で行います。
中間に仲介業者が入らないので、交渉はスムーズに進みますし、自社のニーズもダイレクトに伝えることができます。
M&A仲介業者の中には、業者の得意先の買い手企業に対してのみ紹介するなど、業者の恣意的な意図が働くことがあります。
しかしM&Aクラウドであれば、経営者自ら買い手を探して直接交渉ができるので、仲介業者の恣意性を排除できます。
すぐに買い手担当者と面談可能
中間業者が入らないので、すぐに買い手の担当者と面談できます。
仲介業者が間に入るケースでは、面談をした結果「聞いていた印象と違う」と感じるケースも少なくありません。
M&Aクラウドでは気軽に買い手企業と面談でき、何社とも同時に交渉を進めることができます。
仲介業者が入るケースでは、面談まで進むためには時間がかかりますが、気軽に先方の担当者と会えるのはメリットです。
売り手は完全無料で利用できる
M&Aクラウド最大のメリットが売り手は完全無料で利用できるという点です。
仲介業者にM&Aを依頼すると、売却額の5%程度を成功報酬として支払わなければなりません。
売却額によっては数千万円以上もの高額になることもよくあります。
M&Aクラウドは買い手からのみ報酬を受け取っており、売り手には費用負担は発生しません。
この点は仲介業者を利用した場合と比較した非常に大きなメリットです。
M&Aクラウドの注意点
M&Aクラウドを利用する際には、次の2点に注意しましょう。
- 企業の選定が難しい
- 売り手が不利な交渉になることも
登録している買い手企業は優良企業が多いですが、それでも企業選定は自己責任となるので十分に注意しなければなりません。
M&Aクラウドの注意点についてしっかりと把握しておきましょう。
企業の選定が難しい
M&Aクラウドでは自社で買い手企業を探さなければなりません。
自社の買い手ニーズに合った企業がどこなのかを把握するのは簡単ではありません。
仲介業者を利用すると、業者が客観的な視点から自社の個性や潜在力を発見してくれるので、自社では気づけないような企業を提案してくれることもあります。
自社で買い手を探した場合には、自社のノウハウやニーズを全く生かすことができない企業へ売却してしまうリスクにも十分注意しましょう。
売り手が不利な交渉になることも
M&Aクラウドでは、売り手にとって不利な交渉になる可能性もあります。
仲介業者は売り手の価値を客観的に判断し、売り手企業のニーズも叶えられるよう買い手と交渉するため、売り手不利なM&Aになるリスクは低減できます。
しかし、M&Aクラウドでは買い手と売り手が直接交渉するので、実際の企業価値よりも著しく低い価格で買い叩かれてしまったり「従業員の雇用を守りたい」という経営者の意図が無視されるリスクもあります。
M&Aクラウドでは、無料でプロのM&Aアドバイバーに相談できるので、不安な点があるのであれば積極的に活用してください。
まとめ
M&Aクラウドはオンライン上で買い手や売り手を探すことができる画期的なシステムです。
売り手は無料利用できるので、登録しておいて損はありません。
M&A仲介業者を利用している企業も、M&Aに興味があるというだけの企業も登録を検討してみましょう。
他のマッチングサービスについて知りたい方は以下の記事もご覧ください。
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