M&Aアドバイザーは情報をいかに素早く効率的に集めるのかという点が非常に重要です。
顧客に提供できる情報が他のアドバイザーよりも多いかつ、タイムリーな情報であるほど顧客にとってバリューの高いアドバイザーになれますし、自分の仕事にも寄与するためです。
M&Aの情報を発信するM&Aニュースサイトはいくつもありますが、人気のサイトの1つがM&A Onlineです。
M&A Onlineで得られる情報や、M&A Online以外のおすすめニュースサイトをご紹介していきます。
M&A Online(M&Aオンライン)で得られる情報
M&A Onlineで得られる情報は非常にたくさんありますが、M&Aアドバイザーや投資家に役立つ情報としては次のようなものがあります。
- M&A速報一覧
- 大量保有速報
- M&Aの最新動向
- M&A相談室
- M&Aアーカイブス
- ビジネス記事
M&A Onlineで得られる6つの情報について詳しく解説していきます。
M&A速報一覧
M&A速報一覧では、大手企業を中心としたM&Aの情報をタイムリーに掲載しています。
情報とともに専門家の見解などが掲載されており、ニュースを分かりやすく閲覧することができます。
また、M&Aに関連する企業の情報へもワンクリックで飛ぶことができるので、M&Aに関連した企業の情報もすぐに知ることができます。
大量保有速報
大量保有速報とは金融商品取引法に定められた「大量保有報告書」もしくは「変更報告書」を提出した情報を報じるものです。
大量保有報告書とは、上場会社の株式等 (新株予約権付社債などの潜在株式を含む) の5%を超えて取得した場合に提出が義務付けられているものです。
また、変更報告書とは5%以上取得した大量保有者がその後1%以上の増減を伴う売買をした場合などに提出することが定められています。
つまり「大量保有報告書」か「変更報告書」が提出されるということは、企業の大口株主が変わった場合や、大口株主の持分に変更があったということです。
M&A Onlineでは大量保有速報によって、大口株主に変動があったことを報じてくれるので、M&Aの兆候をいち早くつかむことも可能です。
M&Aの最新動向
「M&Aの最新動向」というレポートも定期的に発行しています。
実際に起きたM&Aの事例をもとに、最近のM&Aの動向などを分かりやすく伝えてもらうことができるので、業界別や地域別のM&Aのトレンドを知ることができます。
また、将来に対する予測なども記載されているので、業界動向を知りたいという人は活用できるでしょう。
M&A相談室
M&A相談室は、M&Aについてよくある素朴な疑問について、1つ1つコラム形式で回答していく内容です。
M&Aについての取り扱い説明書のような形式になっているため、M&Aについて知りたい方や分からない点がある方はM&A相談室のコラムから疑問を解決できる可能性があります。
「買収したい」「売却したい」「投資家向け」など、検索ニーズ向けに質問が細分化されているので、読者にとって分かりやすいという点も大きな魅力です。
M&Aアーカイブス
過去のM&A事例について検索できるようになっています。
「新着順」「50音順」 「証券コード順」「非上場企業」などとカテゴリーに分けて検索
できるので、過去にどんな事例があったのか、その会社のM&Aの履歴を知りたいなど、過去のM&Aについて知りたい方も簡単に知りたい事例へアクセスすることができます。
情報のデータベースとしてもM&A Onlineは活用できます。
ビジネス記事
M&A Onlineには通常のビジネスコラムも掲載されています。
業種や国を問わず、経営者にとって役に立つ情報や、将来の見通しなどが掲載されているので、時間に余裕がある時に目を通しておくだけでも知見を広げることができるでしょう。
M&A OnlineにはM&A以外の情報も豊富に掲載しています。
M&A Online(M&Aオンライン)で情報集める理由
M&A OnlineなどのM&AニュースサイトでなぜM&Aアドバイザーが情報を集める必要があるのでしょうか?
それは業界の動きやパワーバランスなどを把握する目的はもちろん、M&Aによって株価が大きく動くことが多いという点もあげることができます。
M&A Onlineなどのニュースサイトで情報を集めなければならない理由を詳しく解説していきます。
業界の動きは激しいから
上場企業を中心として大手企業の動きは非常に早くなっています。
投資をしている人も、企業経営者もいち早くM&Aの情報を掴むことができるので、M&A OnlineのM&A速報や大量保有速報は大いに役立ちます。
M&A Onlineの情報は非常に速報性が高いので、業界全体の激しい動きに対応するためにも、適宜目を通しておいた方がよいでしょう。
M&Aの情報は株価を左右するから
M&Aの情報は株価を左右します。
買い手企業にとってシェア拡大や収益拡大にM&Aが寄与すると判断できればM&Aをすることによって買い手企業の期待値が上がるので、株価が上がる可能性があります。
逆に期待値が低いのであれば株価は下がります。
売り手企業にとって、M&Aが選択と集中に寄与するものだと期待されれば、M&Aの発表直後に売り手企業の株価が上がる可能性があります。
逆に売り手企業の経営不振や資金繰り悪化によって事業を譲渡した場合には、市場からの期待値が下がり株価が下落することもあります。
株式投資をしている人のみならず、企業経営者にとっても株価の変動は注視すべき情報です。
株価に直結するM&Aの情報をM&A Onlineで確認することも非常に重要だと理解しておきましょう。
M&A Online(M&Aオンライン)以外のM&Aメディア5選
M&A Online以外にも大手M&A仲介業者などが運営しているM&Aメディアは多数あります。
おすすめのニュースサイトは次の5つです。
- MARR Online
- バトンズM&A大学
- M&A総合研究所
- M&A Times
- 経営ナレッジ
それぞれのサイトの特徴などを詳しく解説していきます。
MARR Online
MARR Onlineは独立系M&A仲介会社の株式会社レコフが提供しているM&Aメディアです。
M&Aの統計情報が充実しており、地域別のM&Aの情報や、グラフで見るM&A動向など、過去のM&Aに関する情報を豊富に閲覧することができます。
セミナーやイベントも定期的に開催されており、経営やM&Aに役立つ情報を簡単に閲覧することができます。
無料会員でもさまざまな情報を得ることができますが、A、B、C、EXの4つの有料コースが用意されており、料金は月換算495円〜4,583円となっています。
バトンズM&A大学
オンラインでM&Aに関する知識を学びたいという方はバトンズM&A大学がおすすめです。
M&Aの専門家からM&Aに関する知識やノウハウを学ぶことができます。
初心者向けの基礎知識コースから、プロ向けの講座まで幅広い知識を会得することが可能です。
支援専門家向け講座はウェビナー講座は298,000円〜328,000円、BATONZパートナープログラム会員は198,000円〜218,000円。
オンライン講座は19,800/月〜198,000円、BATONZパートナープログラム会員は無料〜98,000円となっています。
買い手向けの講座はウェビナーもオンライン講座も無料となっています。
インターネット環境さえあれば、どこでも視聴できるので通勤時間などの隙間時間にM&Aに必要な知識を習得することが可能です。
M&A総合研究所
上場企業としてM&A仲介業を営むM&A総合研究所は、「M&Aマガジン」というニュースメディアも運営しています。
M&A事例、M&A用語集、M&A仲介会社の情報、M&Aの業界別情報などM&Aに関する情報を簡単に調べることができます。
また、クロスボーダーM&A、事業承継、合併、セミリタイア、事業譲渡、後継者問題、株式譲渡など、M&Aに関するワードごとに関連記事を抽出できるので、M&Aについて学びたいという人もトピックごとに学習していくことが可能です。
メディアの画面からすぐにM&A総合研究所のチャットpodへ質問できるので、具体的にすぐにM&Aの手続きを進めたい人にもおすすめです。
M&A総合研究所はメディアとM&Aアドバイザーが密接に結びついているので、具体的にM&Aを考えている人に向いているメディアだと言えるでしょう。
M&A Times
M&A TimesはM&Aニュース配信量No.1のサイトです。
M&Aに関連した合併や買収の情報はもちろんですが、倒産・民事再生・新規IPO情報などもタイムリーに受け取ることができます。
この他、注目人事など項目も設けられており、企業の動向をあらゆる側面から確認することが可能です。
また、企業の情報も業種ごとに探すことができるので、自分が所属する業界の情報だけを受け取ることが可能です。
また、特筆すべきなのはプロフェッショナルサーチ機能です。
地域、得意分野、業種などからM&Aのプロを探すことができるので「どのアドバイザーへ依頼すべきか」ということを悩んでいる人は、この機能を使うことでニーズに適した専門家を探せるでしょう。
全ての情報を無料で閲覧できるので、ニュースサイトとしてブックマークしておいて損はないでしょう。
経営ナレッジ
大手コンサルでM&A仲介も手がける山田コンサルティンググループが運営するM&A関連のWEBメディアです。
M&Aの情報というよりも、経営に役立つコラムが豊富です。
山田コンサルティンググループの専門家が国内外の経済情勢や見通しを執筆したコラムが多くなっているので、経営者の方は読んでおいて損はないでしょう。
山田コンサルティンググループの顧客でない人も無料で閲覧することができるので定期的に目を通しておくとよいでしょう。
まとめ
M&A OnlineはM&Aの情報をまとめたM&Aニュースサイトです。
M&A速報や大量保有速報など、M&Aに関する即効性のある情報を獲得できます。
M&Aの業界は動きが早く株価にも直結します。
そのため、他社よりもいかに早く情報を察知するかという点が非常に重要になります。
M&A OnlineなどのM&A関連のメディアは定期的にチェックすることを意識しましょう。
他のM&Aメディアについて知りたい方は以下の記事もご覧ください。
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